先日のNHKのためしてガッテンの特集は髪の空洞化についてでしたね。
見逃した方のために簡単に説明すると
これまでは、髪がパサつく・ツヤがない・うねる・切れやすいなどの髪のトラブルの主な原因は一般的には髪の表面のキューティクルの損傷が主な原因と思われていた。
しかし原因はそれだけではなく、キューティクルの損傷が原因で起こる髪の空洞化が髪のトラブルの元凶だということがわかってきた。ということでした。
美容師としてもぜひお客さまに知っていただきたいと思う内容だったので、自分自身の考えも交え、ここでシェアさせていただきたいと思います。
目次
髪の空洞化とはどういう状態?
髪の構造は、よく海苔巻きに例えられます。
表面の海苔の部分が、うろこ状に重なっている「キューティクル」
ご飯の部分が、繊維状のタンパク質である「コルテックス」
具の部分が、タンパク質と油分が混ざった柔らかい「メデュラ」
髪を強くこすることで、表面の海苔の部分が損傷して結果的に中心部の具の部分が徐々に流出してしまって、結果的に髪の中身がスカスカになってしまう。というわけです。
具が抜けてしまった海苔巻きという感じですね。
そして、髪が空洞化すると具体的には上にあげたように、パサつき・ツヤがない・うねる・切れやすいなどの他にもカラーリングできれいに染まらないなどのトラブルも起こります。
髪の空洞化の原因
髪が空洞化する一番の原因は濡れた髪を強くこすること。
髪は濡れていると膨張してダメージを受けやすく、いとも簡単に表面のキューティクルがはがれてしまいます。
髪が濡れている時にしてはいけないこと
シャンプー時のこすり洗い
番組中の実証実験でもやっていましたが、21人中9人の方が洗髪中に無意識で毛先をこすり洗いしていたということです。
髪自体は、こすり洗いをしなければいけないほど汚れることはありません。泡の付いた手で根元から毛先に向かってとかしてあげるだけで十分なんです。
スタイリング剤などを使った場合は、シャンプー前にシャワーでの予洗いをしっかりとすることで大部分を落とすことが出来ます。
ボク個人の意見ですが、、シャンプーして乾かさないのなら、髪のためにはむしろ洗わないほうがよっぽどいいと思っています(笑)
ブラッシングしながらドライヤー
塗れている状態で絡まった髪を何度もブラッシングするのも髪への負担となり、ダメージの原因になります。
ドライヤーをかける前に目の粗いクシでといてから手ぐしでドライすると良いですね。
ゴシゴシとタオルでドライ
タオルで乾かす際はゴシゴシとこすらず、優しく押さえるようにしてタオルドライしましょう。
濡れたまま寝てしまう
髪が濡れたまま寝ることで枕とこすれ合いダメージへと繋がってしまいます。
ドライヤーの熱とダメージの関係は?
「ドライヤーの熱が髪に悪そうな気がする」
そんな風におっしゃる方もいらっしゃいますが、心配はいりません。
濡れたままにしておく方が髪には良くないんです!
温風を使うときの髪とドライヤーの距離は10センチ程度を保つようにし、地肌に完全に湿り気が無くなるまで乾かして下さい。
先ほども書きましたが、、
シャンプーして乾かさないのなら、髪のためにはむしろ洗わないほうがよっぽどいいです!
いちど空洞化してしまった髪は元には戻りません
一度空洞化してしまった髪は、トリートメントなどを使って収まりよくすることは出来ても、元の状態に戻すことは出来ません。しかし地肌から生えてきたばかりの髪は空洞化していないので、入れ替わるまでコツコツとお手入れを続けていればいずれはきれいな地毛が手に入るでしょう。
傷んでしまった髪をきれいに見せるにはドライヤーの冷風を使う
傷んだ髪は元の状態に戻すことは出来なくてもドライヤーの冷風をうまく使うことできれいに見せることが出来ます。
①髪全体を地肌から温風で乾かす
②うねったり、まとまりの悪い部分を手ぐしや目の粗いクシで根元から毛先まで優しく伸ばしながら温風を当てる。
③同じ場所を同様にしながら冷風を当てる。
④気になる部分はこれを数回繰り返す。
冷風の効果
髪は普段乾いている時には水素結合によって繋がっています。それが濡れることで一度繋がりが切れます。
その繋がりが切れた状態でドライヤーの温風で乾かすことで、まっすぐな状態で再度繋がるわけですが、そのままだと冷めていく過程で空気中の水分を取り込んで再び曲がってしまいます。
そうならないために素早く冷風を当てて熱を冷ましてあげることでまっすぐな状態が保てるわけです。
まとめ
とにかく濡れている時の髪は自分たちが思うよりもとってもデリケート。
傷ませてしまってから必死にトリートメントなどに頼るよりも、日ごろの髪の扱いをちょっとだけ丁寧にしてあげることがきれいな髪を維持するには大事なことと思います。
今までの当たり前にしてきたことをもう一度ちょっとだけ意識してみて、ご自身の髪を優しく扱ってあげてくださいね!
ではでは
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